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夢の机

去年、「きょうの料理」の「キッチンへおじゃまします」で、
料理研究家であり、人形作家でもある牧野哲大(まきのてつひろ)さんのメルヘンなお家が紹介されていて
とてもたのしく観た。
先日読んだ、クウネルの「ずらり料理上手の台所2」にも、牧野さんの台所のページがあって
また心ひかれるものを感じ、図書館で牧野さんの本を借りてみた。
「子ども」も「大人」も楽しめる名作童話31篇の物語り
「赤ずきん」「シンデレラ」など名作童話のダイジェストと、
その作品にまつわる牧野さんの思い出が綴られている。
とてもよい本で、原作を読んでみたいなと思う物語りがたくさんあった。
そのうちのひとつ、ジョルジュ・サンドの「愛の妖精」の、ポプラ社文庫版を借りて、昨日読んだ。
若者の不器用な恋愛と成長をあたたかく描いた物語。
読み終えて、満足。
しかし、最後のあとがきで、子ども向けに大幅に省略されている、という断り書きがあり、
つまり長めのダイジェスト版を読んでいたことが判明。
せっかくなので、省略されていないものも読みたいものだ。

また、牧野さんは少女雑誌「それいゆ」の料理ページを担当していた、ということから、
中原淳一の幸せな食卓 昭和を彩る料理と歳時記
という本も借りてみた。
昭和の少女の夢と憧れを包み込んでいるような本。
なかでも「夢を生かす机」というページに、目がくぎづけになった。
それは、たくさんの引き出しや仕掛けのあるひとつの机で、
裁縫も、アイロンがけも、読書も、身だしなみをととのえることも、
お友達とお茶をたのしむこともできるというもの。
わたしもこんな机が、あるいは空間が欲しい・・・と、空想にふけった。
ネットで調べてみたら、2007年に商品化されていたそうでおどろいた。
60年を経て、中原淳一の「夢の机」を商品化
いすと合わせると約100万円(^^;)。
「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」をリアルタイムで読み、
中原淳一さんのつくりだす世界に、イラストに魅了された昔の少女が
上品でおしゃれなマダムとなって、この机を手に入れたかもしれない。
そして今、どんなふうに使っているのだろう、と想像して
心あたたまった。

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